GMOクリック証券の現物手数料と信用コストを比較して節約する

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株取引において取引手数料は必ずかかるコストであり、確実にパフォーマンスを悪くするものですので、削減していきたいですよね。そこでコスト削減するのに良い方法はないかなと調べるとすぐに出てくるのが、買い付け時の「信用買い→現引き」という方法と、売却時の「信用売り→現渡し」という方法です。

それらの手法は別ブログ記事に詳しいのがあるのでそちらを見てもらうとして、一番気になるのは、いくら程度の売買だと上記の信用取引を用いた方法がコスト安になるのかという点です。例えば、株を借りると金利は一定の比率でかかってきますので、多額の取引(例えば5,000万円とか)をするとコスト的に不利になることは容易に想像できます。コスト削減していたつもりがコストアップになっていたら本末転倒ですよね。

そこで、約定代金がいくらくらいだと信用取引を利用した方法がコスト的に有利になるのか、エクセルで計算してみました。ひとまず、今回は自分がメインで利用しているGMOクリック証券で検討していきたいと思います。

目次

GMOクリック証券の現物手数料と信用手数料

手数料データは、公式サイトのGMOクリック証券 – 手数料・費用一覧を参考にします。

現物手数料は、下記の通りです。

信用手数料と、信用金利は下記のとおりです。

なお、1約定ごと、通常プラン、制度信用買い、制度信用売り、逆日歩は無視、で計算します。

GMOクリック証券の現物と信用手数料をグラフ化する

見やすくするために、エクセルでグラフ化してみます。すると、下記のとおりとなることがわかりました。


横軸は約定代金(万円)、縦軸はコスト金額(円)です。
青が現物、赤が信用買い、黄緑が信用売りです。
クリックで別窓で拡大されます。

信用買いのコスト分岐点

20万円まで:現物が有利
20万円超-約850万円:信用が有利
850万超:現物が有利

信用売りのコスト分岐点

20万円まで:現物が有利
20万円超-約2,127万円:信用が有利
約2,127万超:現物が有利

計算詳細

現物の方は、価格ごとに階段にしただけです。なので、約定金額の境目の部分で飛び跳ね、その後はフラットになります。

信用の方は、上記の手数料に加えて金利負担が加わります。通常、1日で「信用買い→現引」や「信用売り→現渡」は終了しますので、金利は一日分で計算します。それをグラフにすると上記になります。

信用買いクロスポイントについて

約850万と上記に書いたクロスポイントですが、細かいこというと約8,507,818円になります。計算は下記の通り。

(前提条件)
グラフでクロスするポイントである、現物でいう150万円超から3,000万円のエリアにおいて、各条件は下記の通り。

現物手数料:900円。
信用取引手数料:259円。
約定単価:x。
年利:2.75%。

現物手数料より信用コスト合計(金利含)が大きくなる地点は、現物を左辺、信用を右辺として下記の通り計算できます。

900 < x*(0.0275/365)+259
よって、上記を解くと
x > 約8,507,818円

約定代金が8,507,818円(小数点は丸めた)を超えると、信用コストの方が現物コストより大きくなることがわかります。

信用売りクロスポイントについて

上記信用買いの年利を、貸株料1.10%(年率)に置き換えて計算でOKです。

900 < x*(0.011/365)+259
よって、上記を解くと
x > 約21,269,545円

約定代金が21,269,545円(小数点は丸めた)を超えると、信用コストの方が現物コストより大きくなることがわかります。

参考:楽天証券の場合

楽天証券の場合は、20万円越えると信用の方がやすそうです。

参考手数料|楽天証券

最後に

小額取引はぶっちゃけそんなに差がないことを考えると、通常取引しそうな範囲だと、基本信用かませる取引にした方がコストはやすそうですね。

まあ、そんなに頻繁に売買しないので、そこまで意識する必要あるかと言われるとそれはそうなのかもしれませんが、GMOクリック証券で取引するときは、上記表を頭にいれて取引して、今後は少しでもコスト削減していこうと思います。

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この記事を書いた人

2017年5月、種銭1000万円で再々スタート(それ以前の成績は、-60万の損失程度)。2027年までに億り人に。軌跡をリアルタイムに記します。

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