個別株投資をしようと思った時にどうするか迷うことの1つに、自分のポートフォリオの銘柄数はどの程度にすればよいのかというところだと思います。もちろん、種銭が数十万とかしかないなら、単元株で持っても数個が限度なのであんまり考えることはないかと思いますが、数百万、数千万と種銭があれば、分散するのか少数に絞るのかは個人の裁量に委ねられますので、どうするかは個人個人の戦略になると思います。ということで、今回はこのことについて考えてみました。
銘柄数を分散すれば、リスクは抑えられるがリターンも限定される
考えるにあたり、大前提にあるのが「銘柄数を分散すれば、リスクは抑えられるがリターンも限定される」ということです。
話をわかりやすくするために、例えば1000万円を100銘柄に10万円ずつ分散したとします。このうちの1つがテンバガー(株価が10倍になる)を達成したとし、その他の銘柄の変動はないとします。すると、総資産は「(10万*99銘柄) + (100万*1銘柄) = 1090万円」となり、運用成績は+9%となります。
一方、1000万円を1銘柄に全額投資したとし、それがテンバガーを達成した場合、総資産は1億円、運用成績は+1000%となります。
このように同じテンバガー銘柄を引き当てたとしても、それがポートフォリオのどの程度を占めているかによって、成績はまったく違ってきます。
ただし、逆もしかりで、1銘柄に全額をツッコミ、仮に倒産して株券が紙切れになってしまった場合、総資産はいきなり0になってしまいます。100銘柄に分散していた場合は、1つが倒産しても、1000万円が990万円に落ち込んだ程度ですみます。
個人の投資戦略しだいでPF数は異なる
このことから、ある程度無理を承知のリターンを出しにいきたいと思った場合は、銘柄数を絞り、そこに厚くかける他はないでしょう。値動きのまったりしたポートフォリオを作りたい場合は、分散すると良いでしょう。ただし、分散したい場合は、自分自身で分散するのではなく、インデックス投信やETFを買うという選択肢も検討の余地がでるでしょう。
自分自身の戦略は?
現時点で、用意できる種銭は500万円∼1000万円程度だと思います。これを、ある程度の銘柄に集中投資が良いかなと思っています。倒産リスクなどは、ある程度銘柄分析をすることで回避できると思います。調査をしっかりすることで、ダウンサイドのリスクを極限まで減らし、ある程度大きめのリターンを狙うと良いかなという感じです。
銘柄をある程度見ておかないといけないので、銘柄数は多くても12個くらいなのかなーと思います。このあたりの運用戦略は、もう少し考えていきたいと思います。
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