ユニバーサルエンターテインメント、内紛騒動(ガバナンス強化に向けての動き)のまとめ

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ユニバーサルエンターテインメントの一連の騒動、及び関連する主な出来事について、時系列でまとめておきたいと思います。自分用のメモです。

なお、結論としては内紛というよりはガバナンス強化、経営と資本の分離に向けた動きという方が正しそうな感じ。

9月14日:会長の復帰記事を追記しました。

目次

ユニバーサルエンターテインメントの一連の騒動およびカジノなど主要出来事まとめ

2012年2月: ウィンリゾートは、Azure USAをウィンリゾートの株主として不適切とし、Azure USAが保有するウィン株(24,549,222株、発行済株式に対する持分割合:当時19.66%)を同日の30%割引価格で10年満期の長期受取手形(19億ドル=約1900億円)にすると一方的に決定し、実行。

2012年3月: 上記の件で、ユニバは反訴を提訴。
2013年2月:会長岡田氏がウィンの取締役を辞任。
2013年6月の有報:ウィン株を持分適用対象から除外し、取得原価で評価。受取利息も裁判所に預けており、帳簿に反映していない。

2017年5月31日:役員の異動に関するお知らせのIRで岡田会長が取締役にいないことが発覚。
2017年5月31日:取締役の報酬額海底のお知らせで、役員報酬がこれまでの2倍の20億円以内に。
2017年6月8日:特別委員会設置のお知らせのIRで岡田会長の20億円の不正流出の疑い発覚。これにより、だから、役員異動のお知らせで取締役にいなかったのだろうと推測される。これは内紛なのか筋書き通りの幕引きなのか?

2017年6月14日:44期株主総会のお知らせで、著名投資家の志野文哉氏が大きく買い増していること発覚。ノルウェー政府も大株主に登場。

2017年6月19日:特別調査委員会の調査状況に関するお知らせにて不正の疑いが2件追加。6月30日を予定していた中間報告を延期。

2017年6月29日:株主総会実施。岡田会長登場するも、入れてもらえず。参考:<大手パチスロ>株主総会の受付で創業者会長が“押し問答”

2017年9月14日:EXCLUSIVE-ユニバーサル元会長、HDの代表復帰を宣言

考察1

<大手パチスロ>創業者会長を“事実上解任”

ユニバの株主構成(29年3月31日時点)
Okada holdings:69.02% 株数:54,452千株
横塚ヒロコ:3.01% 株数:2,380千株
SBI証券:2.11% 株数:1,665千株
志野文哉:1.42% 株数:1,124千株
そのほかは1%未満
44期株主総会のお知らせより

Okada holdingsの株主構成
岡田和生:46.38%
岡田知裕:43.38%
岡田祐実:9.78%
岡田幸子:0.36%
親会社等状況報告書より

自分でも調べたところ、株主構成は上記のとおり。ユニバEの2/3以上をOkada holdingsが保有している。過半数を超える保有率なので、株主総会での普通決議は単独で通せることを意味する。これはつまり、取締役や監査役などの役員を選任できるし、会社に役員を送り込んだり役員全員をその株主の思い通りに決めたりできることを意味する。よって会社の実務の実験はOkada holdingsにあることを意味する。

また、Okada holdingsはユニバEの株式の2/3以上を保有しているので、特別決議も単独で通せる。つまり、定款の変更etc.を単独で通せます。つまりは、実権は完全にokada holdingsにあります。

そして、そんなOkada holdingsの株主構成なのですが、岡田和生氏は過半数を持っておりません。ということで、Okada holdingの取締役を岡田和夫氏単独で決めることはできません。逆に、岡田知裕氏と岡田祐実氏が協力すると過半数を超えるので、協力した場合Okada holdingsの普通決議は2人で通せることになりますね。

あとは、定款に特別な記載があるかどうかまで調べれば、ばっちりなんでしょうが、まあとりあえずそこまでは今んところいいか。

と、そんな感じなので、2人が結託すれば岡田会長をユニバEから追い出すことができることとなり、それが今回の騒動ではないか、という感じでしょうかね。まあ、追い出すというよりは、今後カジノ運営本格化を見込むとガバナンス面でしょうがないから…って感じなのかもしれませんが。

考察2

岡田会長は完全にユニバEから切り離されることになりそうなので、wynn訴訟にも好影響を与えそう。総会の受け答えによると、カジノの運営の方も問題ないようですし。

あと、この記事やtwitter見る限り岡田氏はまだユニバEでやりたかったようにも見えるので、会長がどうでてくるかは要ウォッチな気がしますね。

早急に話をし、場合によっては訴訟になってでもオカダ・ホールディングスの実権を取り戻したいと話した。

ともありますし、どうなるか。

創業者である岡田会長を追い出すのは、なんとなくかわいそうな感じはしますが、上場企業、またカジノ運営企業としてのガバナンス適正化を考えると、まあしょうがないのかもしれませんね。

考察3(2017年9月14日追記)

なんと、長女を説得し、ユニバの親会社のOkada Holdingの過半数を取得。ユニバ復帰の記事が(EXCLUSIVE-ユニバーサル元会長、HDの代表復帰を宣言)。とんでもないバイタリティーですね。ただ、実際にうつったかどうかは不明。長男にすでに譲渡され、元会長にはうつってないのが濃厚な気がしますね。

訴訟は結局和解に(2018年3月14日追記)

ウィン・リゾーツ社(NASDAQ:WYNN)との和解に関するお知らせ
ついに上記のIRが出ました(2018年3月9日)。26億3,200万USDをウィンがユニバに支払い、株は戻らない、で決着となりました。

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この記事を書いた人

2017年5月、種銭1000万円で再々スタート(それ以前の成績は、-60万の損失程度)。2027年までに億り人に。軌跡をリアルタイムに記します。

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