ズーム(6694)、第35期(2017年)決算分析

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今更感はありますが、ズームの第35期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)の決算について考察してみたいと思います。

目次

第35期、決算情報


業績は、上記の図の通り。どれもいいですね。

セグメント別売上




現状、約半分がハンディオーディオレコーダーです。昨年と比べて、ハンディービデオレコーダーが2倍になっているのも注目ですかね。

地域別売上




米国比率が高く32%。続いて日本とドイツが同程度で12%です。3カ国を足すと、50%を超えます。

上記の通り、海外比率が高いため、下記の通り為替で営業利益が変動します。なお、2018年の予想為替レートは108円ということです。

為替感応度(為替相場の変動が年間利益に与える影響):1円の円高(円安)で営業利益が約15百万円減少(増加)

2017年12月期決算説明会資料より引用。

株価について

現在株価は2,075円です。2017年実績ベースでは、EPS133.19円ですので、PERは約15.5倍。2018年予想ベースでは、EPS148.17円ですので、PER約14倍です。時価総額は約47億です。

配当利回りについて

株主還元は配当を中心に考えており、配当性向30%前後を目安に安定的な配当を実施する予定であります

2017年12月期決算説明会資料より引用。

上記のとおり、安定的に配当を出す方針の企業です。2018年12月期は、1株45円を予定しています。現在株価2,075円ベースの予想配当利回りは、2.17%です。

考察

2018年12月期は、連結子会社の増加(イタリア販売子会社)による売上増を見込んでいるようですので、これが順調にいくのが見ものですね。具体的には、こちらは子会社の設立に関するお知らせにある会社のことだと思いますが、子会社の設立延期に関するお知らせにある通り設立が遅れているようなので、これの影響がどうなるか、というのは注視が必要そうですね。

持分法適用会社である、ZOOMNorthAmericaLLC(ZNA)とZOOMUKDistributionLtdの持分法投資損益。年末商戦の影響により、年の後半にかけて両社の利益は増加する傾向にある。

2017年12月期決算説明会資料より引用。

時価総額は約47億程度と、まだまだ伸びる余地があるのとも思いますし、それに対してPERも14倍と割安感を感じています。中期経営計画では、【2020年連結売上高 100億円、連結営業利益 7億円】を掲げていますし、これまで割と保守的な予想を出している会社ですので、割と実現には期待はしています(まあ、これまでの来期予想のようなものと違い、複数年の目標計画なので実際はどうなるかはわかりませんが)。

海外通販サイトなどのレビューを見てもわかりますが、商品コンセプトや商品自体については高い評価をされている会社なので、後は体制を整え、うまく作り、うまく売ることができれば、おのずと結果はついてくるような気がします。

参考資料

有価証券報告書-第35期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)
平成29年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2017年12月期決算説明会資料
第2次中期経営計画 2018-2020
子会社の設立に関するお知らせ
子会社の設立延期に関するお知らせ

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この記事を書いた人

2017年5月、種銭1000万円で再々スタート(それ以前の成績は、-60万の損失程度)。2027年までに億り人に。軌跡をリアルタイムに記します。

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