平成30年12月期第1四半期の決算短信がでたので、簡単に考察してみようと思います。
ズーム、平成30年12月期第1四半期簡易考察
↑四半期実績。
↑平成30年2月14日に公表した「平成29年12月期決算短信」に記載した平成30年12月期の連結業績予想。
ぱっと見、ハイパー出遅れてて良くないように見えますが、もともとの業績予想から見ると少し遅れはしてますが、そこまでは悪くないと思います。
第1四半期を単純に2倍したものと、業績予想を比べると、ややで遅れはあるとはいえ許容範囲内に見えます。
企業側のコメント
全体:
対前年同期比では減益であるが計画通り進捗。
なお、第2四半期よりイタリアMogar社を連結。
売上:
・ドルベースの売上は増加したが為替レートが円高に推移したため、前年同期比で横ばい
経常利益:
・研究開発費増加及び子会社買収費用等により販管費が増加(販管費前年同期比+44百万円)
・営業外収益に保険解約返戻金を計上(解約返戻金:29百万円)
業績予想も「当社の売上及び利益は年末商戦に合わせて下期に増加する傾向があり、連結業績予想に変更はありません。」とのこと。参考に、これまでの四半期ごとの売上を貼ります。
考察
発表翌日、株価は−194 (8.77%)と下げましたが、個人的にはまだ気にしなくて良い状況かなとは思っています。ひとことでいうと、予想通り、だからですね。別にサプライズで悪いところはないと思います。
売上に関しては、ドルベースでの売上が落ちたわけではなく、為替の影響である為本業が落ち込んだとは思えません。また、2018/04/01予定だったMogar社の子会社化が遅れていましたが、無事2018/04/27には完了したようです。第2四半期よりイタリアMogar社を連結していくとのことですので、こちらも引き続き注視します。イタリア、および欧州中心に売上寄与してくれることを期待します。
新製品効果による反動減が大きいので、種類を増やさないとずーと新製品を投入し続けないといけないのではないかというのが、このままのビジネスモデルだときになりますね。ただ、製品自体の評価はレビューとか見てるとわかりますが、非常に良いので、うまいこといかないかな。製造業なので、IT系の物を持たないビジネスと比べると爆発的な成長力は無い、というのはまあそのとおりなのですが、民生品とかぶるカテゴリーに進出したときに一発当ててカテゴリーキラーになることができれば、そこで大きく飛躍すると思います。今の感じでありえるかなーと思えるのは、ハンディビデオレコーダーですかね。VR、音質あたりのキーワードと絡めてうまく持っていくことができれば可能性はあるのかなーと。
あとは、社長と自社社員の持株比率が高く、株価向上への意欲も高いと思われます。また、時価総額がまだ100億に達してないレベルで、成長余地があります。
個人的適当予想では、中国は会社的には伸ばしたいのではないかなーと思います。基本生産は中国のEMSですので、中国で捌けると非常に効率が良いでしょうし。また、補足資料のスライドを見ると、売上比率まだまだ低くてその他にいてもよさそうなのに、わざわざ中国の区分が用意されていますね。
まあ、とりあえず下げる理由は特にないでしょう、というのが個人的見解なので、基本ホールドで様子見ですかね。
参考資料
・平成30年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
・平成30年12月期 第1四半期決算補足説明資料
・特定子会社の異動(株式取得及び第三者割当増資引受)の完了に関するお知らせ
・Mogar Music S.p.A.の株式取得及び第三者割当増資引受(子会社化)に関するお知らせ
・子会社の設立延期に関するお知らせ
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